マーケティングにおいて、女性に着目することは重要だ。
女性は大部分の消費行動の決定に関与していると言われ、特に家庭では女性が生活雑貨をはじめ、家族の物を買ったり、親戚付き合いの品を買ったりと、女性が主体で買い物をすることが多い傾向にあるだろう。
また、消費に向ける動向は男性と女性で違いが現れる。一般的に女性は商品の性能よりも、商品が自分に親和性があるかやデザイン性などを重視し、男性はその逆となる。物事に関する考え方が真逆なため、男性が女性向けの、女性が男性向けのキャッチフレーズや商品を考えても外してしまうことは良くある。
女性の購買意欲を刺激しやすいキャッチフレーズを考えつく可能性や女性が必要としているニーズを的確に割り出す可能性が高いのは女性であること、そして女性の消費規模が大きいことから考えれば、女性がマーケティング分野で働くことの重要性が分かるのではないだろうか。
加えて、女性の分析は細やかな傾向がある。屋内で携帯端末を使う場合を想定して電波の受信状況を調べる際、男性は部屋の中心のみを調べたのに対し、女性は部屋の中央のみならず窓際、廊下側、屋外など、多くの場所での受信状況を調べたと言う例もあるらしい。男性は単純に性能を調べた訳ですが、女性は実際にその端末を使用する状況を模擬的に再現して情報を収集したと言う訳だ。
このように、女性は細やかな情報収集や分析をするのに向いているため、マーケティングの業務を行う側としても重要な存在と言える。